最後の一滴までおいしい、コーヒーと紅茶。

ロマーノのコーヒーは、大きくわけるとふたつ。ひとつは、日本人の慣れ親しんだネルドリップのブレンドコーヒーとアイスコーヒー。ていねいに一滴一滴を落としていくコーヒーです。どこか日本のお茶の世界にも連なります。

もうひとつはエスプレッソマシーンを使ったイタリアのコーヒー。いまはどのカフェにもエスプレッソマシーンがありますが、それだけではコーヒーはいれられません。豆の選び方、豆の量、どんな牛乳を使うか、フォーミングの仕方でもまったく違うコーヒー。ロマーノのコーヒーは、ロマーノのなかで長年熟成された感性と技で作りあげられたコーヒーです。

ロマーノの世界が凝縮されたコーヒーをどうぞ。きっと優しい時間がひろがります。



♣ カフェ・ロマーノのメニューをどうぞ。

 ◎カフェ・ロマーノ、19周年。(トップ)
 ◎ロマーノ特製、焼きたてのケーキをどうぞ。
 ◎思わず微笑む、デザートとジャムはいかが。

豆と人のハーモニー、ロアブレンド。

はじめてこのコーヒーを飲んだのはかれこれ二十年前のこと。コーヒーなのにマイルドでコクがあり、しかも気高い香りさえあります。なんておいしいコーヒーだろうと思い、その店に通いつめました。いつか自分の店でこのコーヒーをと思ったものでした。

ロアブレンドからは五種類の豆のハーモニーが聞こえてきます。雑味がなく透明感がある味わいはケーキの味もひきたてます。「ケーキにあうコーヒーは?」ときかれたらためらわず「ロアブレンド」と答えます。

ロアブレンドのこだわりはネルドリップとコーヒー豆のエイジング。

ネルドリップは、起毛されたコットン生地のフィルター(ネル)でコーヒーを淹れる方法で、吸水性・保湿性にすぐれたネルは、雑味のないマイルドなコーヒーを落とします。一方でお湯をそそぐ人の腕前がそのままコーヒーの味になるので、けして気を抜くことはできません。

もうひとつのこだわりはエイジング。「エイジング」を英語であらわすとRefined Vintage。たっぷり時間をかけて熟成・乾燥させていくことです。収穫まもないコーヒー豆は青く、固く、強い香りとともに、渋み、エグ味などが強いのですが、エイジングさせることにより、まろやかさのなかにコクと透明感のあるコーヒーへと変化します。一年以上もの時間をかけて、じっくりとエイジング(熟成・乾燥)、それからローストした高品質のコーヒー豆にこだわります。

カウンターで一杯一杯のコーヒーを淹れる姿にも美しさが必要。(おいしくな〜れ、おいしくな〜れ)とこころのなかで唱えながらコーヒーを淹れると、不思議なことにコーヒーもおいしくなります。

まろみのある深いコクに甘い香り。すっきりした透明感と飲んだあとの爽快感。ぜひ一度ロアブレンドをご賞味あれ。

ちなみにロアブレンドの名は、ハワイの山、マウナロアからとられています。内緒ですが。

エスプレッソと濃い茶。

エスプレッソはイタリアの代名詞でもあるコーヒー。エスプレッソは機械で抽出しますが、そこにも気圧や温度や抽出時間を豆や気候などによってコントロールする熟練の職人技が。エスプレッソという語は造語ですが、より早くという意味と出す・表すという意味が重ねられています。まさにイタリア的センス。

エスプレッソの表面は、細かな泡でできた黄金の膜でおおわれています。これがクレマ。お砂糖をのせても沈まないほどのクレマには、コーヒー豆本来のコクと旨味が凝縮されています。どこか濃い茶にもにた味覚がひろがります。日本人にもっともっと知ってもらいたい味覚かもしれません。

おいしいエスプレッソをいれるためには、最高のエスプレッソマシンと相性のよいコーヒー豆が必要。カフェ・ロマーノのエスプレッソマシンは、la CIMBALI 社のマシン。コーヒー豆は、一年以上エイジングしたエスプレッソ用の豆を使用しています。あとは熟練の勘と技。

エスプレッソのエピソードをひとつ。ナポリにはかつて「カフェ・ソスペーゾ」という風習がありました。お金に余裕のある人は、カフェ(イタリアではバールと呼びます)でエスプレッソをのんだとき、二杯分のお金を払います。そしてお金に余裕のない人がカフェにやってきたとき、その人はエスプレッソを一杯無料でいただきます。それがカフェ・ソスペーゾ。生活のなかでエスプレッソがかかせない国の、なんともこころあたたまるエピソードですね。

さて、エスプレッソを一服いかが。

夏の逸品、冷たいエスプレッソとカプチーノ。

今月はとびきりの夏のドリンクをご紹介。《Caffe Freddo Chakerato》と《Cappuccino Glace》です。夏のイタリアの街を VESPA でかけぬけ、ふとはいったバールで飲んだら最高。アン王女にもおすすめですよ。

◎Caffe Freddo Chakerato / アイス・エスプレッソ◎

日本ではあまりなじみのない、エスプレッソのアイスコーヒー。エスプレッソは本来ホットでいただくものですが、夏はアイス・エスプレッソでいかが。

通常の倍の量の豆でエスプレッソを抽出し、シェイカーで急冷させ、豆本来の旨味をひきだしアイス・エスプレッソに。イメージ的には「薄まるのでは?」と思いますが、豆の量を倍にすることにより、薄まることもなく、香り、コク、旨味をそろってひきだします。まさに熟練したバリスタの腕のみせどころ。

エスプレッソが少し苦手という人でも、すっきりと飲みやすいので夏におすすめの逸品。

◎Cappuccino Glace / アイス・カプチーノ◎

これはロマーノオリジナルの一杯。アイスオーレに生クリームとシナモンをのせる夏の逸品。

ホットのカプチーノは、フォーミングしたミルクをエスプレッソに流しこみ、シナモンパウダーをかけます。アイスにするにはそこにもう一工夫。アイスには生クリームがあうと思い作ったロマーノのオリジナル。イタリア人には邪道と思われるかも。

シナモンをきかせているので、シナモン好きにはおすすめ。少し多めのコーヒーが、口のなかいっぱいにコーヒーとシナモンの香りをはこびます。

むかし、イタリアからのお客様がロマーノでカプチーノ・グラッセを飲んだことがあります。そのとき思わずでたひとことが Buono! よかった、イタリアにみとめられた…

ロマーノへ、ようこそ。

カフェ・ロマーノは古都鎌倉の小町通りにあるお店です。路地のような小さな階段をあがったところに入り口があります。一杯のコーヒーからケーキ、ジャムにいたるまで、そのひとつひとつにこめられた愛情を味わいに、ぜひおこしください。四季折々、最上のおもてなしをいたします。

〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町 2-7-35 小町ビル 2F
TEL & FAX 0467-24-7058

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